うに

ten-pa2006-05-28

お久しぶりです。それなりに仕事は忙しいのですけれども、ブログを更新するだけの時間は結構あったりするのですが、帰宅してからも仕事のことばかり考えちゃって、あまり更新には乗り気じゃなかったりします。パソコンに向かってキーボードを叩く時間分、音楽を聴いてた方が全然ラクだし楽しいんですよ。ただし、CD限定(笑)。最近、アナログ盤を聴くのがちょっとPC同様に面倒に感じていまして。しかし今日は集中してレコード聴いたぞ(笑)。またレコードを引っ張り出して聴くのが面倒なので、聴きながらもしっかりハードディスクへライン・インしてましたよ。

motownと言うレーベルには、ある種の先入観があるせいか、ソウルのアルバムは普段あんまり聴かないのですが、motownから出た白人ロック関係のアルバムにはとても新鮮かつ魅力的に感じてしまいます。70年代はSSWブームを反映してか、motownからもSSWやロック、ジャズロック等、ジャンルを超越して様々なスタイルのアルバムが数々とリリースされています。商業的な事に囚われず、アーティスト自身が自由に創造できる環境の下で出来た音楽とでも言うのでしょうか。そう言えば、motownにおいてその先陣を切ったのが、マーヴィン・ゲイスティービー・ワンダーであったりしましたが。
73年にmotownからリリースされたpuzzleという白人6人組みのグループのアルバムも、とても興味深い音楽であります。彼らの音楽を簡単に言ってしまえば、当時流行りのブラス・ロック。とにかくブラスセクションの音が目立つこと。しかし、かなり汗臭いサウンドなのかと言われれば、全然そうでもなく、曲によっては逆に爽快感すら感じるサウンドなのです。それは、メロディーや和音、コーラスハーモニー、フルートの音色などの気持ち良さに因るところも大きいしょう。他にはプログレやジャズ・ロックのような、かなり実験的な方向性が感じれられる曲やサウンドも含まれており、1973年の時代の空気を踏まえつつ、ただ単に気持ち良く聴き流すだけでは収まらない魅力に溢れているアルバムだと言えます。

追記
アルバムの殆どの曲を書いたドラムスのJohn Livigniは、後のJohn Valentiであります。プロデュースは、John Valentiの「Anything You Want」も手掛けることになるBob Cullen。
某有名AOR評論家によるガイド本のJohn Valentiの欄でpuzzleのことも触れていまして、そのアルバムの内容は支離滅裂との否定的な御言葉。私なんかにとっては、サウンドと楽曲共々バラエティーに富んだ内容のアルバムに感じるのですがね。