Karen Beth / Harvest (1970年)

Karen Daltonが「陰」だとすれば、Karen Bethは明らかに「陽」である。陽だまりの中、あるいは気持ち良く晴れ渡った空の元。育ちの良いお嬢様が突如ヒッピーに目覚めたが、結局は形式や外見だけで、本質はなんら変らない。土や泥の上よりも、本当は草が生い茂った所が好きというか。アシッドも体に悪そうだからという理由で、やってないのかも。そんな純で汚れない彼女だからこそ、単なるフォークミュージックを超越した素敵なメロディーとサウンドを作り出せたのであろう。