うに


予告通り、珍しくジャズのアルバムを取り上げます。
昔はジャズのCD買い漁って聴くほどだんたんですけど、
有名盤等はほとんど売り払っちゃって
今手元に残ってるのは、ちょっと毛色の変わった
アルバムばかりw。
とくにフリー系やそれに関連するようなスピリチュアルな
ジャズのアルバムが多いです。
中でも黒人アーティストによる、知性と美意識を感じる演奏のモノが
大好きであります。だから、露骨なジャズ・ファンク物は
嫌いではないけど、その場限りになっちゃうんですよね。


CLIFFORD JORDAN / GLASS BEAD GAMES (1974)


黒人アーティスト専門レーベルのSTRATA-EASTから
リリースされたジャズ・アルバムなのですが、
非常にスピリチュアルな作品を多く存在するSTRATA-EASTの中でも、
そしてSTRATA-EASTから出したCLIFFORD JORDANの
もう一枚の超有名盤と比較してもかなり地味でマジメというか、
聴き易いストレートなジャズを展開しております。
かといって、世に無数に存在するストレートアヘッドなジャズとは
一線を画す演奏と雰囲気がツボなんです。
それはやはり、コルトレーンの影響が大きいせいでしょうね。
JOHN COLTRANE」というそのまんまなタイトルの曲が
収録されてるくらいですからw。


収録曲中、いくつか耳憶えのある曲があります。
ピアノで参加しているSTRATA-EAST創設者の一人である
スタンリー・カウエル作の「Maimoun」。
カウエル本人のアルバムでもやってるし、
後年ではマリオン・ブラウンのVISTAでも
カバーしてるくらいの名曲でございます。
イントロのピアノとカッコいいベースの反復フレーズを
聴いただけで、ゾクゾクしますね。