と言うか、ソウルファンの間ではそこそこ知られたアーティストでありますが、以前にはBMGビクターの「RCA ソウル・コレクション」というシリーズで1995年に世界初CD化もされたくらいですし、間違いなく名盤でしょう。久々に今聴いてます。
Charles Drainって人は、元々セントルイス出身のゴスペル畑の人であり、歌い方もかなりディープな部類です。そんな訳で、私はあまり熱心に彼の経歴を追ってソロ以前のアルバムを聴いたりすることはないのですが、この1976年にリリースされた唯一のソロアルバム『Dependable』だけには非常に強い魅力を感じていました。
プロデュースは、Kent WashburnとMichael Lovesmith。Michael Lovesmithと言えば、Smith ConnectionやLovesmithといったグループにいた人として有名ですよね。プロデュースだけでなく素晴らしい楽曲もこのアルバムに数曲提供してますが、他の作曲クレジットにはウィリー・ハッチやランバート=ポッターの名もあります。この楽曲群だけでも、内容的に魅力を感じてしまいますが、サウンドやアレンジも変に時代に迎合してないところがツボです。クラビネットが効いたファンキーなジャンプ・ナンバー、メロウでスウィートなミデイアムやスロー等、硬軟問わずソウルファンの誰からも愛されるような安心感すらあります。