Richard Tee / Strokin' (1979年)

彼はアコースティックピアノとエレキピアノとで対照的な演奏をする。私は断然ピアノでの演奏が好き。エレピでの演奏は非常にソフトタッチで涼しげな音色を出すんだけれども、音の輪郭が曖昧過ぎてよくわからん(笑)、嫌いではないのだけれども。一方、アコースティックピアノでの演奏は、力強いタッチで常に小刻みなコードバッキングを交えたもの。そして随所で聞かれるブルージーなフレーズや、高音部での単音による一撃や翔け上がりのフレーズ最高なんだよね。数あるフュージョンアルバムの中でも、ここまでプレイヤーの個性がはっきり顕れているものって、リチャード・ティーぐらいかな。