Astrud Gilberto / Gilberto With Turrentine (1971年)

Astrud Gilbertoの中では、個人的にこのアルバムが一番思い入れの強いアルバム。10年前の24bitリマスター紙ジャケリイシューで初めて買った彼女のアルバムであり、なぜか自分の家ではなく友人の家で一緒に初聴きした憶えがある。ブルース、ソウル、パンク好きの友人に聴かせるのも少々無謀な行動ではあったが、そんなに悪い反応ではなかった気がする。そして後日、別のプログレ好きの友人に聴かせてみたところ、これが大当りであった。たまたま1曲目のエンディング部分を、曲に合わせて私がガットギターでコードをカッティングしていると、それを聴いた友人がえらく気に入ってくれたのだった。プログレ好きの友人がどういったツボでこの曲が好きなのか未だによくわからないが、普段から全く嗜好の違う音楽を聴いていながらも、探せば共通の嗜好があるもんだなぁと思い知った。後日、コルテックスやケストレル、イリュージョンなんかは彼から教わることとなる。