Comox And Friends / Comox And Friends (1974年)

ジャケに描かれているようにデュオらしい。ただ、ギターのJames Pappが全ての作曲に絡んでいるので恐らくデュオの片割れに間違いないと思うが、共作曲では、ベースのPaul Stephensや、ギターのEdwin Greveの名もあるので、もう一人がハッキリしない。いずれにせよ、James Pappがデュオの主導権を握っていると思われる。ProdはキーボードのBob Brooks。マイナーだけあって、謎が多いなぁ。さてサウンドの方はというと、アコギとハーモニーを主体としたカントリー・ロック色の濃厚なものであり、軽快で爽やかなのは言うまでもないが、時に土臭い雰囲気も持つ。特にアレンジと楽曲の素晴らしさは特筆すべき点で、A-3、B-1のメロウな旋律、そして約11分にも及ぶB-3のあっと驚くアレンジと楽曲は、サンタナ(Caravanserai以降)のファン、もしくはフリー・ソウル好きにもアピールすべきものであろう。