井上尭之バンド / Sunrise (1976年)

とてもサントラらしからぬジャケットであり、「太陽にほえろ!」の音楽にとってひとつの転機ともいえるアルバムだと思う。一気にジャズ/クロスオーバー化が進み、楽曲やアレンジも緻密で複雑になり、バンドメンバー個々の演奏も明確に感じとれる。そういった音の完成度と時代性を認識したであろう番組スタッフの選曲者は、このアルバムの大半の曲を番組で頻繁に使うようになり、「太陽にほえろ!」にとっての定番曲として定着していくこととなる。