先物レヴュー

最近ソウルのリイシューで頑張っているVividから、来月19日にまた素晴らしいリイシューがあるそうです。True ReflectionとMajor Harrisのフィリー名盤が2枚。いずれもワーナー系のアルバムで、True Reflectionの方は90年にワーナーからCD化されながらも以後ずっと廃盤状態だったようですし、Major Harrisは初CD化?(どっかで輸入盤CDを見たことあるような・・・)ということなので、CDで集めてるような人にとっては間違いなく嬉しいリイシューでしょう。普通なら今回もワーナーがリイシューすべき立場なんですけどねぇ・・・、まあいいでしょう・・・。そんなことより、Vividにはさらなる素晴らしいCDリイシューを期待します。MontclairsやExecutive Suite、DeterminationsといったグループのアルバムのCD化を是非〜。
さてTrue Reflectionとは、1970年にワシントンで結成され、元々は3人組みだったのですけど、途中からあのジョーイ・コールマンが参加して4人組みとなります。ジョーイ・コールマンと言えば、Persuadersや、この前初めてリイシューされたMirageにも籍を置いていた人物として、日本のソウルファンの間では、名盤にこの人ありき、といった認識でしょう。実際本場では殆ど知名度のなかったグループのようです。
このTrue Reflectionのデビューアルバム『Where I'm Coming From』は、73年にフィラデルフィアのシグマスタジオで録音され、プロデュースはモデュレーションのメンバー、演奏はお馴染みのMFSB、作曲はベイカー、ハリス、モンタナといったフィリーの重要人物による、完全なるフィリーサウンドとなっています。アルバムのハイライトとも言うべき曲が、メロウなダンサー物である7曲目のタイトル曲でしょう。またスローにおいても駄曲が一切ないと断言できる程の素晴らしさで、特に2曲目の「That's Was Yesterday」や5曲目「It Really Hurts」、6曲目「Helpless Man」、8曲目「Look At All The Lonely People」は、私なんかは涙チョチョ切れものです(笑)。
購入の参考になれば、幸いです・・・。