ピンクレディーとビーチボーイズ

79年のシングル「波乗りパイレーツ」のB面は、アメリカで録音された別バージョンの同曲が収録されているのですが、バックコーラスのメンツが、ブライアン・ウィルソンマイク・ラブ、カール・ウィルソン、ブルース・ジョンストンらといった錚々たるもの。もしミーちゃんとケイちゃんがレコーディングに立ち会っていたとしたら、2人のことをブライアンは今でも憶えているのでしょうかね。もしくは、ボーカルとコーラスが別録りであったとしても、この楽曲やレコーディングのことを憶えているのでしょうかね。音楽雑誌の勇気有るインタビュアーの人に是非尋ねてもらいたいものです(笑)。
しかしながら、お馴染みの阿久悠と都倉俊一のコンビで作ったこの楽曲が、たまたまサーフィンミュージック風であったにせよ、わざわざアメリカまで行ってビーチボーイズのメンツを使おうと思った当時のプロデューサーは、どういう意図だったのでしょうね。おそらく「ペットサウンズ」に対する認識が薄く、「ビーチボーイズ=サーフミュージック」という、幸いにも?ごく一般的な認識であったのでしょう。話題性を狙った感もあります。
いずれにせよ、一流の素晴らしいコーラスを当てにしていたならば、このアメリカ録音の選択は大正解なのであります。A面の日本で録音されたバージョンと聞き比べてみるのも面白いですよ。まあその差は歴然で、本場のサウンドが存分に味わえます。日本録音バージョンも、それはそれで当時の雰囲気が存分味わえます(笑)。